加速キッチンって?

東北大学のサイクロトロン加速器は1秒で地球を3周するぐらい高速に粒子を加速できます。加速キッチン ではこのサイクロトロン加速器を使って高速に加速した粒子を金にぶつけて核融合反応を起こすことで、地球上に存在しない元素の生成を目指します。この反応でいろんな原子ができますが、寿命が短くすぐに壊れてしまったり、地球上に存在しない珍しいものだったり、普段の生活では見ることのできない多様な原子の世界を覗き見ることができます。粒子ビームの制御、検出器を用いた放射性原子の測定、データ解析まで普段サイクロトロン・ラジオアイソトープセンターで行っている研究活動そのものを研究者といっしょに取り組み、議論しましょう。物理に興味があるけれど、研究のイメージが沸かない、研究者に興味があるけれどどういう人たちかわからない、そんな方をお待ちしています。予備知識は一切必要ありませんので気軽にご参加ください。

加速キッチンとは

加速キッチンの特徴

加速器、粒子ビームに触れる


AVF930という国内最大級の大型サイクロトロン加速器を用いた研究を行います。中高生がこのクラスの加速器に触れて実験できるのは日本では唯一加速キッチンだけです。

データを解析する


加速されたビームから生成された様々な放射性同位体を分析・同定したり、生成量を推定します。中高の物理の学習内容からより高度な思考までを駆使しながら、パソコンを活用しつつ進めていきます。

物理研究者と一緒に研究活動をする。


東大、東北大の第一線の研究者や大学生が一緒に研究を進めてくれます。また、全国から加速器が大好きな中高生が集まり、一緒に実験をすることができます。

研究内容を発信する


2日間で行った研究内容はグループごとに、研究者の前で報告をしてもらいます。物理研究におけるディスカッションを体験することが出来ます。

概要

場所
東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター

日時
2019年7月30日-31日
(オープンキャンパス開催期間)

対象
中学生、高校生

費用
中学生、高校生

協賛
中学生、高校生

連絡先
東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター 加速キッチン係
(助教 田中香津生、 事務補佐員 長倉友理江)
accel-kitchen@cyric.tohoku.ac.jp
022-795-7808
〒980-8578 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-3
東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター 加速キッチン係

当日のスケジュール

1日目

時間 内容
9:00~10:00 受付
10:00~11:00 オリエンテーション
11:00~12:00 施設見学
12:00~13:00 昼食休憩
13:00~14:00 実験内容の紹介
14:00~18:00 線源、イオン銃を用いたテスト実験
18:00~18:30 まとめ・解散

2日目

時間 内容
9:00~11:00 自由時間(東北大学オープンキャンパスの見学)
11:00~12:00 加速器実験
12:00~13:00 昼食休憩
13:00~16:00 加速器実験
16:00~18:00 研究結果発表
18:00~18:30 まとめ・解散

応募申込

募集スケジュールは以下のとおりです。締切までにご応募よろしくおねがいします。


2019年度の加速キッチンの募集は締め切りました。たくさんのお申込ありがとうございました。

過去の実施内容

第1回目の加速キッチンは2018年12月に行い、13名の中1~高2が参加しました。フランシウムをレーザートラップするという目的のもと3つのグループに分かれて研究者によって取り組みました。

第1回目の集合写真