こんにちは。実験の最終日やら、最終プレゼンの準備やらで、生徒たちがてんやわんやしているので、本日はコーチの河野が代わりに筆を執りたいと思います。
今日は早朝から、我々の実験セットアップの片付けが始まりました。次にこのスペースを使う研究グループのために、パッパと綺麗にしなければならないので、スパゲッティ状態のコード類や検出器などをすっきり片付けました。ビームに当てた検出器の部品は、放射線チェックを受けなければならないので、一旦スタッフの方に預かって頂き、後ほど回収致しました。
ちなみに、検出器が置いてあった重そうな台はどうやって運ぶのだろうかと思っていたら…気づいた時にはもう空中を運ばれていました。
片付けが終わった後は、いつもミーティングを行なっている部屋で、CERN&Society Foundationの方々によるインタビューが、3チーム合同のハイブリッド形式で行われました。BL4Sに参加した動機や、最優秀賞に選ばれた時の心境など、話は大いに盛り上がり、予定を超えて1時間半にも及びました。財団をはじめ、多くの方々の支えがあってこそ、私たちはこの素晴らしいイベントに参加できています。私たちも参加者として、BL4Sの魅了を十分に伝え、広げることで、このプログラムが今後も長く続く手助けができればと思います。
インタビューの後、少し時間が空きましたが、昼過ぎに迫る最終プレゼンに向けて、生徒たちは食堂でも作業を進めていました。それでも、ちゃんとご飯は食べていました、良いことです。
そして、ついにプレゼンの時間になりました。直前でスライドが消滅して戻せなくなるというワクワクなトラブルもありましたが(戻せました)、実験で得たデータの簡単な解析結果や、今後の方針についてのプレゼンを無事に30分行いました。質問にも堂々と答えていて、最初の頃からの成長が感じられます。発表後には、立派な修了証をいただき、みんなホッとした様子でした。
全チームの発表が終わると、DESYのアメリカチームとはここでお別れです。リモートとはいえ、毎朝ミーティングで顔を合わせ、コントロールルームでもずっとzoomが繋がっていたので、寂しいですね。その後、Farewell Partyが始まり、エストニアチームやBL4Sスタッフ、現地でお世話になった方々との最後のイベントを楽しみました。みんなでBL4SのTシャツに寄せ書きをしたりして、思い出を作っていました。私も、お土産でもらったCERNのヘルメットに、サポートスタッフ全員からメッセージをちゃっかりもらって、ニコニコです。
我々日本チームは翌朝6時に出発しなければならず、ここで本当に最後のお別れです。みんな名残惜しそうにその場を後にしました。さて、生徒たちはここから無事にパッキングを終えられるでしょうか…非常に心配ですが、祈るしかありませんね。