高校生がCERNでビーム実験

 

Beamline for Schools 2025


概要

 Beamline for Schoolsは高校生を対象にした素粒子コンテストで、スイス・CERNかドイツ・DESYでのビーム実験提案書を募集し、優勝者には旅費・生活費を補助の上現地での素粒子実験機会を提供してくれるものです。

 2024年はSakura Particlesが日本人として初めて選ばれ2週間の実験を行いました。

詳しくはこちらのBeamline for Schoolsのサイトを確認してみてください。

参加資格について

参加資格は以下のとおりです。

  • 参加高校生
    • 5~9名*5名以上でも登録可能ですが、現地に渡航できるのは9名までです。
    • 渡航初日までに16歳以上であること。*16歳以下でも登録可能ですが、現地に渡航できるのはこの条件を満たしている必要があります。
    • 申込日が大学入学前であること。*ギャップイヤーや高等専門学校生など判断が難しい場合はご連絡ください。
  • コーチ
    • 1~2名*学校の教員を想定していますが、大学生などがコーチの事例もあります。

より詳しくはIntroductionQ&Aを確認してください。

2025年の申し込みについて

 まずはこちらから事前申込を行ってください。Beamline for Schools関係の情報をメールで受け取れるようになります。

 申し込み締め切りは2025年4月10日です。この日までに実験提案書と1分ビデオを準備してアップロードをしてください。

 6月頃に結果が公開され、スイス・CERNには2チーム、ドイツ・DESYのは1チームが選ばれて実験機会が得られます。その他Shortlistとして最大60のグループが賞品を受け取ることができ、その他ベストビデオ賞やStar Shine for Everyoneから望遠鏡を賞品として受け取れるSpecial Prizeがあります。

どうやって実験提案書を準備する?

高校生が自力でビーム実験提案書を書き上げるのは大変むずかしいものです。以下どのように用意するかの方法を解説します。

1. ガイドラインを確認する

IntroductionGuidelineからガイドラインを確認しましょう。文字数や記載内容、評価項目などがまとめられています。

2. ビームラインを知る

Useful Documentからビームや検出器の情報、実験例などがまとめられています。特にどのような提案内容が用意できるビームや検出器で行えるのかという”feasibility”(実現可能性)と”creativity”(面白さ)が重視されていますので、ビームや検出器はよく調べて理解できるようにしましょう。例えばCERN、DESYでそれぞれ供給できるビームが異なるため、どちらのビームであれば自分の提案する実験が行えるかを考える必要があります。

3. 過去の事例を知る

Beamline for Schoolsのウェブサイトから過去の実験提案書を確認できます。例えばBL4S Edition 2024から2024年度の提案書を見ることができます。どのようにして”feasibility”(実現可能性)と”creativity”(面白さ)をアピールしているか確認してみると良いでしょう。

4. オンラインイベントに参加する

CERNやDESYでのビームラインの紹介や現地のサポートスタッフに質問できるオンラインイベントに参加してみると良いでしょう。

5. サポートを受ける

加速キッチンではBeamline for SchoolsのNational Contactとして参加を考えている日本の高校生のサポートを行っています。サポートを希望される方は申込みフォームからお申し込みください。これまで以下のグループをサポートしてきました。

  • 2020年
    • Cancer fighters: 早稲田大学本庄高等学院, Huechulafquen Science Club(アルゼンチン) 🏆Shortlist
  • 2021年
    • Cancer STOP: 早稲田大学本庄高等学院, Huechulafquen Science Club(アルゼンチン)🏆Shortlist
  • 2022年
    • Volcanoes: 豊島岡女子 🏆Shortlist
    • CHEREN5: 豊島岡女子、順天、木更津高専、千葉敬愛 🏆Shortlist
  • 2023年
    • Enlighteners: Li Po Chun United World College of Hong Kong
    • Sakura Particles: 川越女子、豊島岡女子、平塚中等、女子学院、川和、立教女学院 🏆Shortlist
  • 2024年
    • Particle Healers: 早稲田大学本庄高等学院, Huechulafquen Science Club(アルゼンチン)
    • Sakura Particles: 女子学院,川越女子,川和,北野,順天 🏆Winner

Q and A

2024年度参加グループのSakura Particlesに実験提案や現地での実験について回答してもらいました。Beamline for SchoolsのQ&Aと合わせて参考にしてみてください。