CERN滞在6日目

今日はBl4sの10周年記念式典があり、朝からプレゼンの練習をしました。
前日の夜からかなり練習していたので、完成度は少し上がったように感じました。しかし、どうしても英語が上手くいかない部分があり、先生に相談したところ、「伝わるからあまり気にしなくて大丈夫」と言っていただきました。正直、とてもありがたかったです。

昨日と同じく、まずはミーティングを行い、その後それぞれのシフト場所に向かいました。

私はHands Onの担当で、シンチレーターを使ってミューオンを検出するための最適な電圧値を探していました。Hands Onの指導を担当してくれたのはMarkusという方で、彼はよくクイズを出して、私たちに考えさせながら進めていくスタイルです。

私は普段からシンチレーション検出器を扱っているので、あまり知らないことはないだろうと思っていましたが、今回のクイズを通して、自分がシンチレーション検出器についてまだまだ知らないことが多いと気づかされ、良い学びになりました。

昼休みに、CERNで働いている日本人研究者の方とお会いしました。留学に関するさまざまな情報を教えていただき、自分の進路を考える良いきっかけになりました。

その後、Beamlineのシフトに行き、しばらくしてからプレゼンの会場に向かいました。

10周年記念式典では、日本の大使の方とお会いしてお話しする機会をいただきました。このBl4sに参加しなければ得られなかった貴重な経験で、本当に素晴らしい体験となりました。

プレゼンテーションの順番はエストニアチーム→日本チーム→アメリカチームでした。さすがにエストニアチームは全員が発表経験豊富で、とても上手だったため、私たちは少しプレッシャーを感じながら壇上に上がりました。練習のおかげで固まることはありませんでしたが、所々で英語が少しおかしかったのではないかと心配しています。アメリカチームはDESYで研究を行っているので、彼らの進捗も聞けて非常に興味深かったです。

プレゼンが終わったときには、聞きに来てくださった方々から大きな拍手をいただきました。これまでの滞在期間中でも、1、2を争うほど嬉しい瞬間だったと思います。

その後、招待客の方々とBeamlineに行き、研究の詳細を説明しました。拙い英語での説明にもかかわらず、私が話し終わるまで耳を傾けてくださったことが印象に残っています。

最後はパーティーに参加し、ご飯を食べながらさまざまな研究者の方々とお話ししました。エストニアチームとはそこでお菓子の交換をし、エストニアのおいしそうなお菓子をいただきました。

Sakura Particlesのチームメンバーは遅くまで会場に残っていたため、会場スタッフの方から「残っているご飯を持って帰ってもいいよ」と言われました。じゃんけんで勝ったので、私がお菓子を持ち帰ることになりました。

今日はさまざまなことがあり、心理的にも身体的にもとても疲れましたが、充実した一日になったと思います。

CERN滞在 5日目

こんにちは、SAKURA particlesです。
日々吸収することが多く、あっという間に5日目まで来てしまいました。
本日よりいよいよ本格的に実験が開始しました。
エストニアチームと合同で3つのグループを組み、それぞれ時間ごとにビームライン、解析、ワークショップの異なる3つの活動に取り組んでいます。

ビームラインでは、実際の機材で使用方法を学び、簡単なケーブル接続などを経験しました。

解析では、コードエラーが出た時の対処法など、不明点などをサポーターの方に聞きながら、自分たちで解析を進めています。


またワークショップの時間には、今この部屋にどのくらいのミューオンがあるだろうか、などのような目に見えないことまで想像したり、普段できないことばかりで大変有意義な時間となりました。

CERNで活動されている方から、実際の職場に連れて行っていただいたり、普段のお仕事について話をうかがう機会もあり、普段行っている探究活動への新たなアイデアを得られたり、CERNでの活動へもモチベーションが高まりました。この先の滞在がより良いものになるよう、一つ一つのことに、全力で向き合っていきたいと思います。

またお会いしましょう。

CERN滞在2日目から4日目

お久しぶりです。Sakura Particles です。
CERNについてからは全てがあっという間で、少し時間が空いてしまいましたが、元気にしています。

到着してからのざっとした流れを紹介します。

2日目
午前は安全靴を選んだり、ヘルメットをもらったり、記念品を渡されたりしました。
やっとCERNに来たんだ、と実感できました。

↑もらった物たち。とっても可愛い!

そして午後は、CERN Exhibition という、CERNの科学館的な場所を訪れました。
自分たちの手を動かしてCERNについて学べるものがとても多くあり、「5歳から99歳まで楽しめる」というBL4Sの方の言葉を実感しました。

↑ATLAS検出機の模型。かっこいい!

↑協力して、粒子(ボール)を加速するゲーム。難しかったが、最後には成功できた!

3日目
Safety Dayとして、安全について、いろいろなことを学びました。
消火器の使い方など、大切なことをたくさん学びました。
そして、安全講習の最後には立派な表彰状をいただきました。

安全講習のあとは、トレジャーハンティングをしました。トレジャーハンティングでは、CERNのさまざまま施設を回り、暗号を集め、解読しました。その後、CERN近くのイタリアンレストランで美味しいお食事をいただきました。
そして、追加でBL4Sのグッズをいただきました!

↑シールとUSBメモリ、かっこいいし実用的です。こういうセンスのある人になりたい。


4日目
コンピューターについての講義を受けた後、私たちの実験エリアに立ち寄ったり、Antimatter Factory の見学に行ったりしました。

↑建物の外観。本当にかっこいい(実物をぜひ見せたい)。

↑ELENAと呼ばれる、ポジトロンを減速する円形加速機(減速でも加速器という)。だいたいどんな加速器を同じ形をしているらしい?!

↑GBAR実験と呼ばれるポジトロンと反陽子をくっつけて反水素にし、その反水素が重力に対しどう反応するかを確かめる実験らしい。


生活関係
CERNに来てまず驚いたのが物価の高さ。知ってはいましたが、500mLの水のペットボトルが2スイスフラン(約320円)するのをみるとおったまげます。
ちなみに、硬水には慣れていないので、日本の水の方がおいしく感じます。

建物やホテルは、デザインがとてもおしゃれです。しかし、日本の感覚ではお世辞にも綺麗とは言えないかも?
でも、濡れたハンカチは汚いからか、お手洗いにはペーパータオルが設置されていたりと、衛生についての捉え方が異なるだけなのかもしれません。

CERNのあるスイスと日本の時差は7時間。私はいまだに時差ボケに悩まされています。
ちゃんと寝てるのに眠いのは、どうしようもありません。何かいい方法はありませんかね……?

その他
講義を受けているAuditorium という場所。実はヒッグス粒子発見が発表された場所なんです。
なんだかそれを聞くだけでワクワクです。CERNというのはとんでもない場所です。

知っていましたか?インターネット(World Wide Web)は、CERNで生まれました。
ちなみに、日本で初めてWWWにサイトを公開した組織はKEK(高エネルギー加速器研究機構)と、これまた加速器関係だそう。

CERNにあるちょっとした観光名所。Stop-Think-Clickというセキュリティに関することを普及するためにできたとか。https://computer-animal-shelter.web.cern.ch/index.shtml

CERN70周年記念パーティーの準備が着々とするめられていてワクワクしました。


まとめ
2−4日目のことを駆け足でお伝えしました。
ここに書ききれなかった楽しいこともたくさんあるのですが、ワクワク感が少しでも伝われば幸いです。
明日からは本格的にビームタイムが始まります。つまり、これまでは前座、準備に過ぎないわけです。
これからのビームタイムがどう行くかに私たちの滞在の良し悪しはかかっていると思うので、今からもう一段階アクセルを踏んで、CERNでの貴重な滞在時間を有意義なものにしようと思います。

それでは、また!

無事到着しました!!✨

無事にジュネーブに到着しました。

最初の目的地はイギリスで、そこで乗り換えをしました。イギリスまでのフライトは14時間以上あり、本当に大変でした。飛行機の中ではほとんどの時間を寝て過ごしましたが、みんなは楽しそうにおしゃべりをしていました。

イギリスからジュネーブへのフライトでは、飛行機が遅延してしまい、機内で一時間近く待たされました。それでも、なんとか無事にジュネーブに到着できたので、ホッとしました。

ジュネーブでの移動 空港に到着してからは、CERNに向かうためにみんなでジュネーブの街を移動しました。あいにくの雨だったけれど、雨の中を走ったり、バスや電車に乗って、なんとか目的地に向かいました。 ホテルに着いたのは23時過ぎ。長旅で疲れていたので、到着してすぐにみんなで解散しました。

ホテルに着いて、すぐにお風呂に入ったら、ドアが開かなくなってしまいました!まさかの展開に焦りましたが、みんなが助けてくれて、なんとか無事に脱出。

思わぬハプニングもありましたが、楽しい一日でした。 これからが楽しみです!

ついに渡航前日です!

こんにちは。Sakura Particles 佐々木です。ついに明日が出発の日です!

私は自宅から空港までが遠い関係で今日は空港の近くに前泊してます。
今日びっくりしたのはスーツケースの重さ。慣性の法則を感じました。
いくらタイヤが重さを支えてくれたって、質量は減りませんものね。

私と他の多くのSakura Particles のメンバーにとっては初めての海外なので、心踊ると同時に、ちょっぴり不安です。

あっちのご飯はおいしいかな?
スイスはどれくらい寒いんだろう?
一緒に実験するエストニアのグループはどんな感じだろう?
期待と不安が入り混じります。

不安を打ち負かして、スイスでの生活、実験、出会い、そして数多くの貴重な経験を、満喫してきます!!!

渡航まで残り2日

ついに渡航まで残すところ2日となりました!5月末にBL4S最優勝が判明したのが随分昔に感じられます。

最近のミーティングでは現地で行うプレゼン練習をしています。着いた後すぐと、CERN70周年記念式典でSakura Particlesの紹介と実験内容を大勢の前で発表する予定です。準備時間の少ない中、第二言語でのプレゼンに苦戦していますがプレゼンを行う私(貫輪)、佐々木さん、松下さんの3人は行きの飛行機が隣り合っているので、着くまでの約15時間の中で何とか仕上げられないかっ、という話をしています。

また、検出器関係の物品を入れたスーツケースの中身の最終確認をして、スイスまで運んでくださる河野さんにお渡ししました。無事に実験を行い帰って来られますように!

あと3日で渡航(9月8日)

後3日で渡航になります。
松下です。
今日はKEKの一般公開で、二次元検出器を展示してきました!加速キッチンが新聞で取り上げていただくことが増えたこともあり、本当に色々な方がいらしたな、と言う印象でした。英語圏のお客様がいらして、パッションで説明することになったことが印象に残っています…

同時にやっていたメンバーの貫輪さん考案の加速器ブレスレット作成体験が非常に人気で、スタッフは皆んなてんてこ舞いでした!全て終わって疲れ切った中で撮った集合写真が上の写真になります。

実はこの後差し入れのドーナツが一個残っていることがわかり、それをかけてスタッフ全員でじゃんけん大会をしました。私が勝ちました。

とても忙しく大変だった一般公開ですが、良い思い出になったのではないかと思います。

持って行くお土産を考えました

お久しぶりです。Sakura Particlesの貫輪です。

最近は渡航準備やROOT(現地でのデータ収集に使うソフトウェア)の練習でバタバタしていたら、気づけば渡航まであと10日になっていました。 ここでは直近のミーティングの様子をお伝えします。

CERNで一緒に実験するエストニアグループや、準備で特にお世話になった方々に贈るお土産を考えました。 メンバーの跡部さんがアメリカにも持って行った、原子核と電子を模した組み飴「Atomic Candy」だけでなく、写真のような案が出ました。抹茶味など日本特有のフレーバーが喜ばれそうだなと思いました。 余談ですが、隔週程度で行っているBL4Sテクニカルスタッフとのmtgで、スタッフのMartinに緑茶が好きだと言っていただけて嬉しかったです。(ちょうど飲んでらっしゃったので見せていただきました!)

Atomic Candy

また、折り紙を持って行って一緒に遊べたら楽しそうという話にもなり、メンバーの佐々木さんぜひ海外にも現代折り紙を布教したいと意気込んでいました。個人的にはみんなで紙飛行機飛ばし大会をやりたいなと思っています。

佐々木さんの折り紙作品たち

8月6日 meeting と検出器作成

リーダーの松下です。今日は早稲田に検出器を組み立てに行きました!改良(安定化)のためにバラして修理していた検出器を組み直しました。悲しいことに、なぜか4つある基盤のうち一つの信号が見えず、原因も究明できませんでした・・・今度行った時に、オシロスコープを使いながら原因究明をする予定です。

 最近はチームメンバーが皆んな合宿・受験・実験と大変忙しくしているので、なかなか全員で集まれていなくて、少し寂しいです。渡航前には集まる予定なのでその時が楽しみです!

 家に帰ったあとはSarah やMartin とのミーティングがありました。今回はROOTの使い方に関する講座でした。基本的にミーティングは全部英語で、英語が得意でない私にとって1番不安な部分なのですが、回を重ねるうちにだんだんと聞き取れるようになってきた気がします。もっと発言をスムーズにできるよう練習したいと思っています。

ミーティングブログ

こんにちは。Sakura Particlesです。

今村さんとのミーティング

先日、今村さんと非常に有意義なミーティングを行いました。今村さんは現在CERNで実験を行っており、彼女の進路やCERNでの生活についてたくさん質問をさせていただきました。

まず、今村さんの進路についてお話を伺いました。彼女がどのようにして現在のキャリアに至ったのか、具体的なステップを詳細に説明してくれました。彼女の話を聞いて、自分自身の進路についても非常に参考になる点が多くありました。

また、CERNでの生活についても色々と教えていただきました。CERNでの日常生活や研究環境についての話は、まるでその場にいるかのように感じられるほどリアルでした。特に、世界中から集まる研究者たちとの交流についてのお話が印象的でした。

このミーティングは本当に参考になる話ばかりで、時間があっという間に過ぎてしまいました。今村さんの経験や知識を直接聞くことができ、自分の研究や将来のキャリアに対するモチベーションが一層高まりました。

今後もこのような貴重な機会を大切にし、CERNの実験の準備も頑張っていきたいと思います。

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