今日は、いつも通り朝のDESYとのミーティングからスタートしました。
メンバーとのコミュニケーションを通じて、日々の進捗確認と情報共有がスムーズに進みました。
その後、チェレンコフ検出器に関する講義を受けました。名前は聞いたことがあるものの、細かい仕組みや応用については知らなかったので、今回の講義はとても新鮮でした。新しい知識を得られて、とても勉強になりました。
午前中の「hands on」では、コンピュータの内部バッテリー交換や設定変更など、PC関係の作業を行いました。普段はPCを使う側なので、内部構造について知る機会はあまりありませんが、今回はその裏側を見ることができ、興味深かったです。特に、普段何気なく使っている機器がどう動いているのかを学べる良い機会でした。
午後はビーム実験の準備に入りました。まずはカロリーメーターを遮光し、オシロスコープの波形を観察しながらデータをチェック。波形を見て「これは良い、これはダメ」という判断を繰り返し、正確なデータを取るために細かく調整を行いました。
その後、CERNの歴史的な展示を見に、シンクロサイクロトロンの実物が展示されている場所を訪れました。CERNの創設からの歴史や、過去のムービーを見ることで、今自分がいる場所がどれだけ偉大な研究の場なのか改めて感じることができました。
昔のオシロスコープやタイプライターなど、時代を感じさせる展示品も多く、とても楽しめました。特に、昔のオシロスコープの形が今とは全然違っていて、その進化に驚きました。
夕食は、ATLAS実験に参加している日本の学生と一緒に取りました。ATLASのプロジェクトにどうやって参加することになったのか、進路の話、そして素粒子物理に対する興味をいつから持っていたのか、など非常に興味深い話を聞くことができました。ATLASは超大型研究プロジェクトなので、異なる国籍の人たちとどうやってチームワークを取っているのか、その実際の経験談はとても参考になりました。やはり英語でのコミュニケーションには苦労する部分もあるようですが、それでも積極的に挑戦している姿勢に刺激を受けました。
今日もまた、たくさんの新しい学びや出会いがあり、非常に充実した一日となりました。CERNでの時間を大切に、これからも全力で取り組んでいきたいと思います。