放射線の測定を体験できる出張ワークショップを行っています。最大40名程度を対象に、検出器の組み立て・測定・研究者との交流までを1日で行うことができます。予備知識を必要とせず、小学4年生以上で開催実績があります。

ワークショップの内容

検出器を組み立てる

1.放射線を光に変える

放射線のエネルギーを光に変換する部品に紫外線を照射したり、その仕組みを観察します。

2.電子部品をとりつける

Arduino(マイコン)等の主要な電子部品を基板にはんだ付けします。

3.組み立て

放射線以外の光が入らないように、アルミ箔やブラックテープで遮光・組み立てを行います。

4.検出器の動作確認

組み立てた検出器からの電気信号をオシロスコープで確認して動作確認をします。

放射線を測定する

5.測定する

目的に合わせてバックグラウンド測定等を工夫しながら放射線を測定します。

6.解析する

テンプレートをもとに解析用のコードをPython でつくり、分析を行います。

研究者と議論・交流する

7.研究者と議論する

測定結果をもとに、素粒子・宇宙物理の研究者と考察の妥当性等について議論をします。

8.研究現場をみる

開催場所によっては素粒子加速器等の研究施設の見学(オンライン含)を行います。

ワークショップの構成例

授業内での実施等に合わせて時間や内容は柔軟に調整することができ、最短で半日での開催が可能です。

半日プラン(小4以上)

 「宇宙線検出器を使って、校舎の天井による遮蔽効果を測定」というテーマに絞ることで、半日程度で放射線検出器の組み立て及び測定・議論を行うことができます。

2日プラン(中学生以上)

 中学生以上の場合は、2日以上の活動で一部の電子部品を自分ではんだ付けを行うところから体験して、より深く検出器について理解しながら組み立てができます。また、様々な放射線測定の中から関心のあるものを選び、計画立案→測定→研究者との議論といった一連の研究の流れを行います。

長期探究サポートプラン(3か月~1年)

大学生・大学院生が Slack や Zoom といったオンラインでの長期の研究サポートを行っています。個人活動・SSH・探究活動の時間などを通してこれまで延べ40校、150名以上の中高生の宇宙・素粒子探究活動を支援してきました。多くの中高生が物理学会・天文学会などでの発表・学会賞の受賞や査読付き論文を出す等学術的な成果を上げています。

ワークショップ実施事例

これまで、学校への出張、加速器施設との共催、国際共同イベント、オンライン実施など20回以上の実績があります。

お問い合わせ

全国の学校・施設・その他様々な場所に出張ワークショップを行っております。ワークショップに関するお問い合わせはinfo@accel-kitchen.comからお願い致します。