世界と素粒子探究でつながる
世界中の加速器施設・研究機関などで大型素粒子実験のデータ解析、宇宙線測定などの体験や研究者との国際交流が行われています。これらの取り組みをまとめました。
世界中から参加できる機会
Beamline for Schools
スイスの世界最大の加速器施設CERNやドイツのDESYといった施設を使った実験コンテスト。世界中の高校生チームが応募した実験提案書のうち年2つが採択され、大型加速器施設であるCERN(スイス)やDESY(ドイツ)実験機会が得られます。入賞したチームも検出器やオリジナルTシャツ等を賞品としてもらえます。加速キッチンではBeamline for Schools National Contactとして日本の関心を持つ高校などのサポートを行っています。ご希望の方は問い合わせフォームからお問い合わせください。2024年度加速キッチンがサポートした高校生チームSakura Particlesが日本で初めて採択されました。
素粒子探究に使えるツール・装置
Cosmic Watch
シンチレーターとSiPM(光電子増倍管)を組み合わせた簡易検出器で、アメリカのSpencer Axaniによって開発されました。加速キッチンでは中高生の探究活動を目的とした活動に貸与を行っています。
Corsika
宇宙線の大気シャワーに特化したシミュレーションソフトウェアです。Corsika8ではC++とPythonベースのコードで、Linux環境で動作するオープンソースソフトウェアです。加速キッチンでは参加中高生を対象にCorsika8が使えるサーバー環境を提供しています。
Phits
原子力研究機構で提供している放射線モンテカルロシミュレーションソフトです。FortranベースでWindowsやMACで動作します。利用にはライセンス登録が必要です。加速キッチンでは教育ライセンスを取得しており、加速キッチン参加中高生向けに利用環境を提供しています。
世界の素粒子アウトリーチ団体
🇺🇸 Quarknet
アメリカを中心として宇宙線探究の支援、国際マスタークラス、そして高校教員を対象とした物理学ワークショップなどを行うアウトリーチグループ