中高生にとってこれまで「本の世界」だった宇宙・素粒子を「探究できる世界」に。
検出器の提供、中高生による検出器製作・探究サポートをおこなっています。
中高生の宇宙・素粒子探究
02 素粒子を計測する
- 研究者や大学生メンターがDiscord上でオンライン探究サポートをします。
- 素粒子、宇宙分野だけでなく大型加速器を用いた放射線治療、気象、環境放射線測定など様々な事例があります。
- 海外の研究者・中高生との国際共同研究事例も多数あります。
03 論文投稿、学会発表
- 物理学会Jr.セッション等の学会発表や論文投稿等の成果発表をサポートします。
- Beamline for School、International Cosmic Day、Masterclasses等の素粒子国際プログラムを日本で唯一展開しています。
検出器製作
二次元検出器
放射線の到来方向をとらえるためにシンチレータを5×5の二次元上に配置して上下左右の光センサーで読みだす方式の検出器を作成して、CERN(スイス)でのビーム実験に向けて準備しています。
チェレンコフ検出器
簡易宇宙線検出器のシンチレーターをアクリルなどの素材に変更することで、チェレンコフ光を観測できる検出器を自分たちで開発しています。
ラドン検出器
気体でアルファ崩壊する同位体のラドンを検出できる装置を自分で製作し、広瀬川の上流~下流の石をサンプルとして測定することで地下水の流れ込み方や周囲の岩石のウラン等構成について分析しています。
その他にもいろいろな検出器の製作に中高生が取り組んでいます・・!
探究事例
二次元検出器の開発とCERN(スイス)でのビーム実験
🏫女子学院 高2~ 🏫川越女子 高卒 🏫北野 高1~ 🏫川名 高2~ 🏫順天 高2~
スイスCERNが主催する高校生ビーム実験コンテストBeamline for Schoolsで日本人で初めて採択され、世界最大の加速器施設CERNでのビーム実験機会を得ました。ミュオグラフィを目的としたオリジナルの二次元検出器のビームテストに向けて準備を行っています。
アメリカの標高3200 mの山で雷雲ガンマ線観測
🏫順天 高2~、
トビタテ留学プログラムに採択されニューメキシコ州の山にあるLangmuir Laboratoryに雷雲ガンマ線観測用のオリジナルの検出器を設置して、雷放電モニタリングのデータと組み合わせて雷雲ガンマ線発生機構を調べます。
富士山での宇宙線測定による到来頻度高度依存性評価
🏫開成 中3~
富士山の頂上まで登頂しながら宇宙線測定を行い、宇宙線の到来頻度と標高の関係を調べ、頂上では地上に比べて3倍以上宇宙線の到来頻度が多いことを示しました。
ペルチェ式霧箱と放射線検出器を同期した粒子識別
🏫川名 高1~、🏫武蔵 中2~、
プラスチックシンチレーター検出器の波高分布と放射線種の関係を調べるために、ペルチェ式霧箱と検出器で同期測定を行い、β線と宇宙線ミュオンの分別に成功しました。
陽子線癌治療における線量モニタリング手法の開発
🏫川越女子 高2~
陽子線治療中の体内線量分布のオンラインモニタとして、散乱陽子の測定を検討し、ファントムを用いたテスト測定を東北大学の大型サイクロトロン加速器を用いて行っています。
GOES衛星の地磁気・太陽風データと宇宙線到来頻度の相関
🏫豊崎 中2~
アメリカ海洋大気庁の気象人工衛星GOESのデータをスクレイピングをして、地磁気、太陽風等の変動と宇宙線の到来頻度を比較することで、太陽の大規模活動等に由来する変動に相関性がないかを分析しています。
シンチレーション光のイメージング
🏫豊崎 中3~
微小な放射線によるシンチレーション光の汎用カメラでのイメージングを行い、放射線の種類による違いを分析しています。
Time of Flight法による宇宙線の速度
🏫豊島岡女子 高1~
🏫名古屋大教育付属 中1~ 高1~
ナノ秒の時間差を測定する宇宙線検出システムを構築して宇宙線の速度をTime of Flight法で測定しています。
ネットワーク
これまで、100名以上の中高生が国内外から参加しています。
様々な大学・国際機関のサポートを受け、中高生に最先端の探究機会を提供しています。
Q & A
Q どんなサポートが受けられますか。
A 探究活動の内容に合わせて検出器の貸与や開発の支援を行います。また、大学生・大学院生サポーターがDiscord上でチャットおよび隔週のビデオメンタリング等の探究支援を行います。
Q 費用はどのぐらいかかりますか。
A 検出器の貸与、探究サポート等を全て無料でおこなっています。
Q 知識がなくても大丈夫ですか。
A 多くの中高生は何も宇宙線の知識がないところからスタートして楽しく探究を行っています。必要なのはオンラインでコミュニケーションを取る積極性と自宅で探究をすすめていく主体性です。
Q 必要なものはありますか。
A 探究に必要な検出器などは提供しますので基本的には必要なものはありませんが、オンラインで探究をサポートするためインターネット環境及びパソコンが必要になります。
Q どのぐらいの期間かかりますか。
A 半年以上を推奨しますが、短いケースでは5ヶ月でテーマ設定から学会発表をおこなった例もあります。逆に3年以上の長期にわたってサポートを受けて腰を据えた探究を行っている事例もあります。学年や状況に合わせてヒアリングをしながら無理のない計画を立てて進めるため概ね柔軟に対応できます。
専門家
お申し込み
宇宙・素粒子探究活動は随時宇宙・素粒子探究申込みフォームから申込みを受け入れております。
ご不明点がありましたらinfo@accel-kitchen.comまでご連絡ください。